第13話 「僕が“勝ち方”にこだわる理由」

競馬ストーリー連載|第13話
「僕が“勝ち方”にこだわる理由」
――“偶然”じゃない。説明できる勝利こそが、次につながる。
▼ はじまりは、ただの“直感勝負”だった。
競馬を始めたばかりの頃は、
「なんとなく荒れそう」「こいつ来る気がする」…
そんな曖昧な理由で馬券を買っていた。
当然、当たらない。
でも負ければ負けるほど、焦りと不安ばかりが募っていった。
「もしかして…俺、競馬のセンスないんじゃないか?」
そうやって自分を責めていた。
感覚で当てようとして、外れるたびに自信を失っていった。
▼ でもある日、“理屈で勝てた”ことがあった。
日刊コンピ指数を眺めていたとき、
「1位と2位の合計が150超えてるな…」という法則に気づいた。
試しにそれで馬券を買ってみたら──
あっさりと的中した。
「あれ…? ちゃんと理由があれば、当たるのか?」
それは僕にとって、“偶然”ではなく“導き出せた勝利”だった。
その瞬間から、僕は“再現できる勝ち方”にこだわり始めた。
▼ 「勝った理由」が説明できることが、何よりも大事だった。
・なぜこの馬だったのか?
その馬が「どういう戦歴で」「どの条件で強くて」「なぜ今回は合っていたか」──
背景まで見て納得できる本命こそ、自信を持って推せる軸になる。
・なぜこの券種だったのか?
単勝なのか、ワイドなのか、馬連なのか。
「的中率を狙ったのか」「回収率を意識したのか」「点数はどう絞ったのか」──
買い方にも、必ず“選んだ理由”がある。
・なぜその相手にしたのか?
人気馬を切った理由、穴馬を拾った根拠。
コンピ指数や脚質、追い切り、騎手の傾向まで含めて、
「なぜこの5頭を選んだのか」が、自分の中に説明できているか。
そうやって“全部に理由がある馬券”を組み立てたとき、
当たったことそのものより、「やっぱり通用した」という実感が嬉しかった。
そして──それは、外れたときも同じだった。
▼ 負けたときも、理由が見えると“次に進める”。
馬券が外れても、原因がハッキリしていれば、次への学びに変わる。
たとえば──
・騎手の判断ミスだったかもしれない
ポジション取りや仕掛けのタイミングがズレて、脚を余してしまった。
同じ騎手のレースを何本か見返すと“癖”が見えてきたりする。
・枠順や馬場の偏りが響いた
インが伸びず、外差しが利く馬場だった。
内を通らされたことで本来の脚が発揮できなかった、ということもある。
・展開が真逆になった
逃げ馬が予想以上に多く、前崩れになると思っていたのに、
ペースが緩んで前残りになってしまった──など。
こういう“読み違い”は、冷静に見直せば必ず答えがある。
逆に、
「何となく買って当たった」
「人気だから消してみたら当たった」
みたいな予想は、理由が曖昧すぎて、次に全く繋がらない。
▼ よくある“激走”にも、実は理由は潜んでいる。
競馬ファンなら誰しも、
「なんでこの馬が来るの!?」「買えないわこんなの!」
と叫びたくなる2桁人気の激走に遭遇したことがあるはず。
でも、レースを丁寧に振り返ってみると…
・展開がガッチリ噛み合っていた
・騎手が変わって、戦法が一変した
・パドックや返し馬で異様な気配を出していた
・他馬に起こったアクシデントの恩恵を受けた
こういった「隠れた理由」が、実は大抵どこかにある。
本当に“完全なまぐれ”は、ほとんど存在しない。
▼ 納得できる予想は、未来の展開予想にも活きてくる。
学びが積み上がっていけば、
・展開を読む力
・流れを予測する感覚
・買いどころと“買わない”判断
が、どんどん研ぎ澄まされていく。
馬券の緩急も自然と身につく。
攻めるとき、引くときの判断ができるようになる。
▼ それを、会員様とのマンツーマンで深めていく。
会では、定期的にZoomやLINEでマンツーマンのミーティングを行っている。
そこで一緒にレースを振り返ったり、買い方の見直しをしたりする中で──
「この負け、意味ありましたね」
「次に繋がる感じ、分かってきました」
そんな言葉が聞けたとき、心から嬉しくなる。
一方的に教えるんじゃなく、“一緒に深めていく”。
これが僕の理想の形だ。
▼ 勝ち方にこだわるのは、“学び方”を伝えたいから。
一発の的中より、繰り返せる思考。
偶然の万馬券より、積み上げた1点的中。
なぜなら──
それが“次の週末”も楽しめる競馬だから。
▶️ 次回予告:「“かわな式フル予想”が生まれるまで」
メソッドは一夜にして生まれない。
試行錯誤と失敗、そして“データと心の整合性”。
今のかわな式が生まれるまでの過程を語ります。