第18話 「“AI時代の競馬”とどう向き合うか」

競馬ストーリー連載|第18話
「“AI時代の競馬”とどう向き合うか」
──賢く使う者だけが、未来を掴める
▼ 今、競馬にもAIの波が来ている。
データを読み解く。
展開を予測する。
追い切り評価を数値化する。
かつて“勘”や“経験”に頼っていた部分が、今や“AI”に置き換わろうとしている。
僕のサロンでも、ようやくChatGPTを競馬に活かすという流れが広まり始めた。
そのためにプロンプト講座も開いた。
でも──僕は少しだけ怖いと思っている。
▼ AIは便利。でも“万能ではない”。
プロンプト講座では、徹底して伝えている。
「どうしたら望んでいる答えを導き出せるか?」
その“質問力”がすべてだと。
ただ質問するだけでは、AIは最大の力を発揮しない。
自分の中に「こうしたい」「こうであってほしい」という理想像がないと、出てくる答えはブレてしまう。
だからこそ、各々の“理想の予想法”を明確にすることが先。
AIはその後でいい。
▼ 鵜呑みにしてはいけない。AIの言葉にも“自分のテコ入れ”が必要。
ChatGPTは素晴らしいツールだ。
でも、間違った情報を正しく言うことだってある。
だからこそ、AIが出した答えに対して「自分の視点」を必ず通すこと。
これは、全員に口酸っぱく言っていることのひとつ。
「AIが言ってたから…」じゃなく、
「自分が納得して選んだ」にしなければ、結局は他人任せの馬券と変わらない。
▼ 何より怖いのは、「AIで爆勝ち」から始まる“爆増モード”。
今までもあった。
「このロジックで連勝しました!」
「展開予想がドンピシャでした!」
──そんな流れから、レース数がどんどん増えていく。
AIの答えに興奮して、冷静な判断がどこかに置き去りにされていく。
僕はそれを何度も見てきた。
だから今、またその波が来そうで少し不安になっている。
▼ 新しいものを使うことは素晴らしい。でも“使い方”がすべて。
どんなに優秀な道具も、扱う人の手によって武器にもなるし、凶器にもなる。
AIも同じだ。
競馬で使うなら──
- 予想の補助
- 思考の整理
- 展開のチェック
- 自分の盲点を探す
そんなふうに、“一緒に考えるパートナー”として付き合ってほしい。
AIの答えが「正解」じゃない。
AIの答えを「自分で正解にしていく力」こそが、本当に必要なスキルなんだ。
▼ 僕は“使い方”を伝えたい。
AI競馬時代。
この時代に必要なのは、「より精度の高い予想」だけじゃない。
- 自分の判断を見失わないこと
- 道具に飲まれず、主導権を持つこと
- 勝ちよりも「納得」を優先すること
そんな視点を、サロンメンバーに伝えていきたい。
▼ 僕は“信じすぎるな”と言いたいわけじゃない。
むしろ、AIはめちゃくちゃ使える。
かわな式の予想精度だって、AIと手を組んで進化してきた。
でも、その土台にあるのは、
「競馬が好き」「自分の軸がある」「ちゃんと向き合っている」という部分。
その根っこがないままAIに頼ると、競馬の本質が見えなくなる。
▼ だから僕は、これからもこう言い続ける。
「AIは仲間。でも主役はあなた自身だよ」と。
▶️ 次回予告:「“やめられない人”との向き合い方」
競馬には“やめどき”がある。
でも、分かっていても止まれない人がいる。
僕はその人たちを見捨てたくない。
次回は、競馬と“中毒性”についての話です。