第5話:「かわな式の原点〜最初の仮説」

──コンピ指数と追い切りに、勝ち筋のヒントが見えた。
2013年初め――。
あの頃の僕は、少しずつ競馬を“孤独な娯楽”から
“語り合える趣味”へと変えていた。
最初は1人で黙々と予想して、負けて、反省して、また負けて。
でも気づけば、Twitterや現地の競馬場で、少しずつ競馬仲間ができはじめていた。
週末の予想を語り合う競馬仲間、
あーでもないこーでもないと盛り上がる予想トーク。
その中で、よく耳にするワードがあった。
「この馬、コンピ指数低いから危ないよね」
「お、コンピ1位か。こいつからいこう」
「あのレース、指数で見ると荒れるかもよ?」
【日刊コンピ指数との出会い】──すべては、新聞の片隅から始まった
“日刊コンピ指数”――
それは、日刊スポーツの競馬欄にひっそりと掲載されている、馬の「能力を数値化」したデータだった。
当時はまだその本質をよく知らず、
「ふーん、なんか便利そうな数字だな」くらいの気持ちで見ていた。
でも、仲間たちとの会話をきっかけに、
僕の中で“指数”に対する興味が芽生え始めた。
調べれば調べるほど、この指数の“精度と奥深さ”に驚かされた。
- 新聞記者が取材とデータをもとにあらゆる能力を数値化
- 調教、血統、脚質、騎手、枠順…総合的に評価
- 1位の信頼性は高く、2位との“差”にもヒントがある
「これ…めちゃくちゃ理にかなってるんじゃないか?」
そして、僕は思い出す。
かつて、ゲーセンの競馬ゲームであるターフワイルド3で僕がやっていたような「データ収集と傾向分析」。
「これは…また“検証”ができる!」
そう思った瞬間、僕の中で火がついた。
【始まった仮説構築】──勝ち筋は“傾向の中”にある
日刊コンピ指数を過去のレースと照らし合わせながら、
僕は何百というレースをノートにまとめていった。
どの指数が馬券に絡みやすいか?
どんなときに荒れるのか?
1位の信頼度はどれくらいか?
そして、ついに――
「おや…?コンピ1位と2位の合計が“150”を超えるレースって、
だいたいガチガチで決まってるぞ…?」
この瞬間、僕の中でひとつの“型”が生まれた。
【最初のフォーメーション】──レース選びの型ができはじめた
15頭以上のフルゲートで、
コンピ1位+2位の合計指数が150以上。
このとき、1位と2位のどちらかが連対する確率が異常に高い。
そうであれば――そのレースは「おおよそ荒れない」と判断できる。
もしくは信頼できる軸馬とも取れる
つまり、そこは“買うレース”ではなく、“回避すべきレース”かもしれない。”
柔軟な選択肢ができるようになった。
「今、自分が狙っているのは“ワイド高配当”の穴。
ならば、こういう堅そうなレースはスルーもありか。
いや、展開面から相手が人気薄が来そうなら買いか。」
予想を始めてから2年半以上。
ようやく、僕の中に「レース選びの軸」が立ち始めていた。
【かわな式、その産声】──競馬に“型”が生まれた瞬間
それまでは「予想=展開」だと思っていた。
脚質、ラップ、ペース、脚の使いどころ――
もちろんそれも大事だけど、“全レースを予想する”ことが前提になっていた。
でもこの指数を活用し始めてから、
“どのレースを予想すべきか”という視点が加わった。
これは僕にとって、革命だった。
予想家としての“癖”が生まれた瞬間。
それが今、かわな式に受け継がれている「レース選定ロジック」の原点である。
そしてこの後、僕は心の中でひとつの芽生えがあった。
▶️【第6話へ続く】
「はじめて“軸選定”がハマった日、予想家への芽生え」