「夏競馬は荒れる…その裏に“暑さ”が潜んでいる」暑さに強い馬の傾向、弱い馬の傾向を解説

「夏になると、なんだか波乱が増える気がする」
競馬ファンなら、一度はそんな感覚を覚えたことがあるのではないでしょうか。
実はその“理由”、気温の上昇と馬のコンディションに深く関係しているのです。

気温30度超、照りつける日差し、荒れてくる芝。
そして夏場の移動競馬――
人間でもきつい環境のなかで、馬たちは想像以上にコンディションの維持が難しくなります。

その結果、本来の力を出せない人気馬が凡走し、穴馬が台頭する。
これが「夏競馬＝荒れる」と言われる大きな理由のひとつです。

【問題提起：夏バテとパフォーマンス低下】

馬も“夏バテ”する――それをご存じでしょうか？

競走馬は繊細な動物です。
気温や湿度の変化は、食欲や精神状態、筋肉の回復力にも直結します。
特に大きな馬や、輸送距離が長い馬、デリケートな気性の馬は影響を受けやすくなります。

つまり、「どの馬が暑さに強いか」を見極めることが、夏競馬の的中精度を大きく左右する鍵になるのです。

【解決：暑さに強い血統・弱い血統】

🔥暑さに強い傾向の血統・特徴

• サウスヴィグラス系（特にダート短距離）
  　→ 暑さ・湿気に強く、馬格もしっかり。地方ダートでも活躍。
• キングカメハメハ系（特にルーラー・カナロア）
  　→ パワー・スタミナ型で夏場の消耗戦に強い。荒れ馬場もOK。
• 米国型ダート血統（Gone West・Unbridled’s Songなど）
  　→ 高温多湿に適応力あり、力のいる芝やダートに強い。

❄️暑さに弱い傾向の血統・特徴

• ディープインパクト系（特にノーザン育成の繊細タイプ）
  　→ 夏バテ・輸送に弱く、食欲不振などで急激なパフォーマンス低下。
• ステイゴールド系（気性難・小柄な牝馬は要注意）
  　→ 精神面・体調面が崩れやすく、調整失敗のリスクが高い。

【提案：実戦に活かす“暑さ読み”３つの視点】

✅ １．パドックで毛ヅヤチェック

→ 夏バテしている馬は毛がボサついて光沢なし。覇気のない歩様にも注意。

✅ ２．馬体重と馬格のチェック

→ 500kg超えの大型馬は体温放散が苦手。中型〜小柄なパワータイプが狙い目。

✅ ３．滞在競馬 vs 輸送競馬

→ 函館・札幌の“滞在組”は調整安定。遠征馬は食欲落ちやすくリスク大。

【おわりに】

暑さに強い血統を知ることは、夏競馬を攻略するための大きな武器になります。
同じコンピ指数でも、体調ひとつで着順は大きく変わる。
だからこそ、「暑さ耐性」まで読み切ることが夏の的中率アップに直結するのです。

今後の予想にぜひ取り入れてみてください。
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